続・ARASHI TIME

二宮さん・大宮溺愛の出戻りOL。思ったことを思ったときに徒然書いています。

ブラックペアンよ、永遠に(最終回・感想)

例年以上に、真夏の過ごし方に頭を抱えています。技術の進歩は甚だしいのに、いまだ人間はこの暑さには勝つすべを持っていないなんて、人間とは無力ですね(何の話)

 

どーも、ニナです。

 

私の怒涛の6月が終わりました!

ワクワク学校、二宮誕生祭、ブラックペアン最終回エトセトラ……終わってしまい寂しい気持ちもありますが、次はもうそこまで迫ってきているので、おちおち浸っている暇もなく……嬉しい悲鳴です。

 

書きたいこともたくさんありますが、順を追って書き記していこうと思います。ってことで、まずはブラックペアンから。

 

 

 

5話の感想まとめで、確信めいたことを言っていて、読み返してびっくりしました。

 

 

「渡海が金をせびるのは、『医療ミス』が起きそうな時」「患者を死の瀬戸際から救う代償としての大金」これがまさに証明されたのが最終回だったわけですね。シナリオにゾクゾクしてしまった。

 

「オペ室の悪魔」なんて言うから一体どんな悪い奴かと思っていたけど、悪魔のようにずる賢く見える奴だった、ってことなのではないか。作中で「渡海先生は医者を殺す」と言われていたのが、鮮明に思い起こされます。では、その「殺された」医者はどんな奴だったのか。恐らくそれは、己の技術に甘え、おごり、患者の命から逃げ出した人。そうして、医療過誤を引き起こした医者。渡海はそういった医者の心を折り、患者を守るために辞めさせていったのではないか。もしくは、彼の正義を押し付けてきたのではないか。

 

渡海先生の正義は、「患者を救う」こと。

目の前の患者を救う、ただそれだけでいい。

医者同士の権力争いも、研究によるインパクトファクターも、医療過誤もいらない。

 

5話で権太に向かって「人って変わるんだな」って言ったシーン。何が変わったかって色々考えてみたけれど、研究や最新医療によって未来の患者を救おうとしていた権太が、小春ちゃんと言う目の前の患者を救うことを第一に考え動いたことだったんじゃないかな〜〜、と。

 

そもそもですが、渡海ってめちゃくちゃ正義感強いですよね(笑)

何故あんなに性格がひん曲がってしまったのか不思議なくらい、真っ当だな〜〜。父親の汚名を晴らすため、父親の仇を取るため、復讐の名の下であれだけ努力をして、懐に潜り込み、今か今かとじっと佐伯先生の首を討ち取る準備をしていた。渡海の素性が明らかになるにつれ見えてくる、悪魔とはかけ離れた人間らしさ。この事実が胸にじーーんときてしまうんですよね……

 

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(夥しい数の外科結び……復讐が渡海にここまでさせたとすると、渡海の健気さにキュンとしてしまうオタク)

 

ただ、そんな渡海も、復讐がなければ「オペ室の悪魔」の地位を築くことはなかっただろうし、復讐の先にある佐伯先生に生かされたと言っても過言じゃない。渡海一郎先生に生かされた佐伯先生。その佐伯先生に生かされた渡海。

復讐心を燃やさせただけでなく、最後の手術は佐伯先生無くして無事に終わるものではなかった。

 

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飯沼さんのペアンを取り出した時、吹き出した血が渡海を襲いましたが、なんて皮肉なんだろうって泣けてきました。だって、今まで血が吹き出したのは自身のエゴや腕に溺れた医者が、患者を救えなかった手術だけ。そして渡海がそれを治してきた。つまり、この飯沼さんの手術は渡海の私欲=「佐伯を陥れる」によって行われたのであって、決して患者を救うための手術ではなかったということが演出されていたわけです……思い出すだけで胸が痛い。

 

しかもねーーー!!!復讐だけを思って生きてきたのに、医療過誤だと確信していた出来事は、尊敬する父が佐伯先生を守るために起きたことであって、復讐する必要がどこにもなかったんだもんねーーー!!!アーーー、無理!!!(号泣)

 

子供みたいに涙を拭う渡海も、生気がなくなって遣る瀬無く佇む渡海も、どれだけ視聴者に刺さったんだろうか……恐らく、全10話の中で初めて主人公に感情移入したシーンなんじゃないかな〜って思いました。

 

「オペ室の悪魔」が本当の意味で「悪魔」に成り下がるところを救ったのが宿敵・佐伯清剛というシナリオも、胸を鷲掴みしました。

 

今思えば、佐伯先生はずっと渡海を「悪魔」にしないように、地獄の扉(=飯沼さんの胸)を開けさせないように、あの手この手で阻止していたのかもしれない。中盤の佐伯先生の描かれ方に違和感が拭えなかったのだけど、こういう結末であればなるほどな〜〜。と。

 

佐伯先生はどこまでも父親だったと思います。

技術を高めさせること、人を救うこと、人(飯沼)を殺させないこと、ずっとずっと伝えてきた。不器用なところも多かったけど(真意が見えなさすぎる)、大切な一郎先生からの預かりものだから。だからこそ、自分を追って技術を手に入れた息子に殺されても良いとすら思っていたと思うの。それで、息子の気が晴れるなら。ただ、そのために飯沼さんを殺せさせたら、一郎先生の遺言に背かせてしまうから、止めたかったんだ………と自分勝手な解釈を始めたら、胸の奥がキューーーーっと苦しくなります。

 

なんて不器用な人間ばかりなんだ!!(笑)

 

みんな、世良ちゃんみたいに素直に生きたらいいのに。そんな青臭さはとっくに消え去ってしまったのかしら(笑)

 

最後の最後に、渡海が医者から奪った大金や治験の法外な報酬を医療過誤で苦しんでいる人々に寄付していた設定が明らかになりました。

 

どこの泥棒の話だよ〜〜(笑)

 

貧しい人に宝石を配る宝石泥棒とか、あるべき持ち主に絵画を返す美術品泥棒とか、そう言った類と同じ世直しヒーローだったなんて。感動する一方で、意外とありがちな設定で笑いました。すみません。

 

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最後はしっかりと締めて、最高に脳天に刺さる捨て台詞だったな。どうしたって印象に残るじゃん。やりやがった。

 

正直、飲み込むのが難しい設定もあったし、原作との差に戸惑う部分もありましたが(まじ権太………涙)間違いなく二宮さん始め、演者の皆さんの代表作になったのではないかなと思います。推しに関しては、新境地を見事切り拓いた。誇らしすぎる。

 

改めて、素敵な作品をありがとうございました!まだまだしばらく余韻に浸りたいと思います!

 

お粗末!